胆嚢がん告知から ②
思いがけないことが我が身に起こった時、
それを把握するまでには時間が掛かるものです。
っていうか、そんな状態でした。
このDr.は何を言ってるんだろう???
『摘出した胆嚢、がんでした。』って、言われても
『昨日は雨が降りました。』ってくらいの重さしか感じなかったなぁ。
胆嚢を摘出した人の100人に1人の割合でがんが見つかります、と
術前に説明がありました。
1%の割合に自分が該当するなんて、まるで予想していなかったもの。
『それ、がんの疑いがあるってことですか?』
『いいえ・・・。』
『はっきり、がん??』
『そうです。』
言い切られたわ・・・。
肝臓から十二指腸へ流れる胆汁を一時的に溜めておくのが胆嚢。
この胆嚢だけにがんが収まっていれば、もうすでに摘出しているのだから
めでたし、めでたし、取っておいて良かったね・・・なんだけど。
『極めて初期だから手術すれば大丈夫です。』
胆嚢は小さな臓器なので転移が早いそうです。
まるで転移がなければステージⅠ。
私の場合はステージⅡに入りかかっていると言われました。
『この場合の治療は十中八九ではなく、十中十手術です。』
『抗がん剤とか放射線とかはダメですか?』
『抗がん剤は、胆嚢がん専用のものがありません。
他の臓器のがんに使うものを効かないかなぁ、と使うしかない。
放射線も現実的に効果が期待できません。』
『手術以外の選択はないんですか?』
『ありません。』
またまた言い切られた・・・。
『手術、ってどこをどう切るんですか?』
胆嚢は肝臓に近く、転移はそこが一番疑われるとかで
まず肝臓の一部、或いは半分切除。
胆管にも広がっていればそれも取って十二指腸を引っ張って繋げる。
あとはリンパ節もきれいにします。
このあたりまで話が進んでも、自分のこととは捉えられない感覚です。
誰かが『なーんてね』って言うんじゃないかな、とか
次の人とカルテが入れ替わってました、とか
ずっとそんな思いが頭の中を支配してる感じ。
それでも次第にそれと並行して
仕事に影響がでちゃう、どうしよう、とか
両親には何て話そう、とか
そんなことも思いながらDr.と向き合ってました。
この日はダンナさんも一緒に行ってました。
勿論彼も、今日まで付き合えば嫁さんのお世話から解放される!って
ついさっきまで信じ切っていたのは私と同じ。
『手術室は8月末を押さえてありますから。』と、更に話が進みます。
『あ、そんな日程は無理です。
仕事の調整がつきません。』
『いや、早くしなきゃ。』
『いえいえ、そういう訳にもいかないです。』
ここでダンナさんが言いました。
『そんなこと言っていられないだろ?』
『でも、無理だよぅ。』
と、暫く押し問答。
だって、そんないきなり決心がつかないんだもん。
本当に手術しなきゃいけないの?
大体、本当にがんなの??
『先生、私本当にがんですか?
ちっとも痩せないし、もうすっかり元気なんですよ!』
『痩せるくらい進行してたら大変だよ。
今なら間に合うから。』
全力で逃げ出したかった。
それを把握するまでには時間が掛かるものです。
っていうか、そんな状態でした。
このDr.は何を言ってるんだろう???
『摘出した胆嚢、がんでした。』って、言われても
『昨日は雨が降りました。』ってくらいの重さしか感じなかったなぁ。
胆嚢を摘出した人の100人に1人の割合でがんが見つかります、と
術前に説明がありました。
1%の割合に自分が該当するなんて、まるで予想していなかったもの。
『それ、がんの疑いがあるってことですか?』
『いいえ・・・。』
『はっきり、がん??』
『そうです。』
言い切られたわ・・・。
肝臓から十二指腸へ流れる胆汁を一時的に溜めておくのが胆嚢。
この胆嚢だけにがんが収まっていれば、もうすでに摘出しているのだから
めでたし、めでたし、取っておいて良かったね・・・なんだけど。
『極めて初期だから手術すれば大丈夫です。』
胆嚢は小さな臓器なので転移が早いそうです。
まるで転移がなければステージⅠ。
私の場合はステージⅡに入りかかっていると言われました。
『この場合の治療は十中八九ではなく、十中十手術です。』
『抗がん剤とか放射線とかはダメですか?』
『抗がん剤は、胆嚢がん専用のものがありません。
他の臓器のがんに使うものを効かないかなぁ、と使うしかない。
放射線も現実的に効果が期待できません。』
『手術以外の選択はないんですか?』
『ありません。』
またまた言い切られた・・・。
『手術、ってどこをどう切るんですか?』
胆嚢は肝臓に近く、転移はそこが一番疑われるとかで
まず肝臓の一部、或いは半分切除。
胆管にも広がっていればそれも取って十二指腸を引っ張って繋げる。
あとはリンパ節もきれいにします。
このあたりまで話が進んでも、自分のこととは捉えられない感覚です。
誰かが『なーんてね』って言うんじゃないかな、とか
次の人とカルテが入れ替わってました、とか
ずっとそんな思いが頭の中を支配してる感じ。
それでも次第にそれと並行して
仕事に影響がでちゃう、どうしよう、とか
両親には何て話そう、とか
そんなことも思いながらDr.と向き合ってました。
この日はダンナさんも一緒に行ってました。
勿論彼も、今日まで付き合えば嫁さんのお世話から解放される!って
ついさっきまで信じ切っていたのは私と同じ。
『手術室は8月末を押さえてありますから。』と、更に話が進みます。
『あ、そんな日程は無理です。
仕事の調整がつきません。』
『いや、早くしなきゃ。』
『いえいえ、そういう訳にもいかないです。』
ここでダンナさんが言いました。
『そんなこと言っていられないだろ?』
『でも、無理だよぅ。』
と、暫く押し問答。
だって、そんないきなり決心がつかないんだもん。
本当に手術しなきゃいけないの?
大体、本当にがんなの??
『先生、私本当にがんですか?
ちっとも痩せないし、もうすっかり元気なんですよ!』
『痩せるくらい進行してたら大変だよ。
今なら間に合うから。』
全力で逃げ出したかった。
by ribe-libe
| 2015-11-10 23:53
| 胆嚢癌から